大地震から早くも3ヶ月以上経過しました。震災で発生した廃棄物の処理もなかなか進んでいません。

 震災廃棄物は、一般廃棄物として扱われ(事業活動で発生した廃棄物の多くが産業廃棄物

ですから、震災廃棄物が一般廃棄物になるのは当然でしょう。)、市町村が処理する責任があります。もちろん、県や国がバックアップはしますが。

 震災廃棄物はいったん仮設の集積場に集められ、その後に順次廃棄物として処理されるようです。被災現場から処理場に運搬するのは効率がよさそうですが、かならずしもそうではないのでしょう。

  震災廃棄物のなかで量的に多いのは、木屑や瓦礫類です。木屑は熱回収やチップに再利用が可能なようですが、海水が混じっているため、焼却炉を傷めるといいます。チップにしてもそのままでは原料にできないでしょう。瓦礫類は、埋め立てやエコセメントの原料に使おうとしている動きもありますが、後者はやはり海水の問題ですぐには無理なようです。しかも、福島では、放射能の問題がありもっと複雑です。このように廃棄物の処分先も大変です。公共の処分だけでは間に合いませんし、処理のノウハウが必要な場合は、民間の処分場に委託しています(市町村が委託すれば、その市町村の処分業許可がなくても民間で処理できます)。しかし、受け入れ先の住民が拒絶反応を起こしている例もあり前途多難です。(2011/06/25)

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