「経営事項審査」でCCUSの加点(2023年1月改定予定)
CCUSを利用すれば経審の点数が上がり、入札参加資格の点数も上がります。
元請け企業が、建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用でカードリーダーなどを建設現場に導入し、技能者の就業履歴の蓄積に取り組んでいれば、W評点で最大15点、加点されます。ワーク・ライフ・バランス(WLB)に取り組んでいる企業も加点されます。(2023年1月の施行予定)
今回の経審改正は、「担い手の育成・確保」「災害対応力の強化」「環境への配慮」に取り組む建設企業を経審の「社会性等(W点)」の評価項目で加点し、その努力を後押しする狙いがあります。
今回の改正では、「社会性等(W点)」の素点の最高点が237点となり現行より20点アップされます。
@ CCUS活用での元請けに対する加点措置
現行の「労働福祉の状況(W1)」に代わり新たに設ける「担い手の育成及び確保に関する取組状況(W1)」の中に位置付けられます。
元請けが過去1年間に施工した公共と民間の全ての建設現場で、CCUSの現場登録とカードリーダーの設置などにより、技能者の就業履歴の蓄積に取り組んでいれば15点(公共工事だけなら10点)を加点されます。
A ワーク・ライフ・バランス加点措置
「くるみん」「えるぼし」「ユースエール」の認定企業に最大5点を新たに加点されます。加点は「くるみん」3点(プラチナくるみん4点)、「えるぼし」2〜4点(プラチナえるぼし5点)、「ユースエール」4点
B 「災害対応力の強化」
現在の加点対応機種(6機種)に、ロードローラーや振動ローラー、ブレーカ、解体用つかみ機、高所作業車などを加える。
ダンプについては、現行の経審で加点対象を最大積載5トン以上としているが、積載量によらず土砂の運搬が可能な全てのダンプを加点対象とする。
C 「環境への配慮」
新たに「エコアクション21」を加点対象に加えます。「ISO14001」が現行のまま5点、「エコアクション21」が3点となります。