市街化調整区域は都市計画区域の一部ですが、これは扱いが微妙です。『調整』という言葉のせいもあると思います。決して安易に考えないことが大切です。
市街化調整区域とは、市街化を抑制すべき地域です。ですから、原則的には許可なくして
家を建てられないのです。こういうと、反論がありそうですね。市街化調整区域だからといったって、家や工場が一杯建っているではないか、と。しかし、これが要注意です。きちんと手続きを
踏んで許可を取って建築したものとそうでないものが混在しています。例外的に合法的な例は農家の分家住宅など限定的です。開発許可を取って建築したものは適法ですが、しかし、用途が違うといくら開発許可を取っていたものでも不適法になります。調整区域の建物や工作物には、違法建築・工作物もかなり紛れてあるということです。そのため、土地建物を売買するときは、建物や工作物などが適法か既存不適格か違法かなどを調査確認しないと大変なことになります。購入しても使えないことにもなりかねません。とくに何かの許可を取ろうとする時は最大限の注意が必要です。役所で聴けばはっきりします。しかし、聴き方も工夫が必要です。
(2011/06/01)