価格査定は微妙である。不動産鑑定士の評価とは異なり、多分に売りたい人の意向に左右される。たとえば、3000万円が最近の取引事例に近い価格だとしても、売主が3500万円で売りたいといった場合、仲介業者としては悩むところだ。3500万円で市場に出しても、買い手はなかなかつかないだろうと予想されるからだ。しかし、売主を説得するのも大変だし、それにこだわると売却の依頼を取れなくなる。その結果はまず、3500万円で出してみて、様子を見る、という

動きになっている例が多いだろう。反応が悪ければ、どのどん値下げしていく。しかし、その物件がどうしてもほしいという買い手が現れれば、3500万円近くで売れるかもしれない。

 最近も、土地の売買で公示価格から割り出した取引価格から大幅に上回った価格で決まった例もあった。まさに需要と供給の関係だから、ほしい人がいたら、相場よりも高くても売れてしまう。しかし、当然ながらいつもこういうわけではない。そこが悩ましい。(2011/05/25)

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