住宅を所有するか、賃借するかは一概に言えないことは当然ですが、今回の東日本大震災を契機にまた議論されています。筆者の考える視点は以下の通りです。
1、好み
いつでも自由に好きなところに住みたいなら賃借が便利です。所有なら、売却したり
賃貸に出したり、空き家の管理を頼んだり、いろいろの手間がかかります。
2、生き方
好みとは少し違います。持ち家志向なら所有です。持ち家にこだわらないならどちらでも
いいことになります。
3、使い方
持ち家なら自分の持ち物なので遠慮なく使え、汚したり傷付けても苦になりません。
借家なら、返すことを考えて丁寧に使う必要があります。敷金の精算に直結します。
4、資金
所有なら相応の資金が必要です。住宅ローンを使うとしてもそれなりの頭金が必要です。
その後の毎月の返済額は返済期間と借入額によって変わりますが、家賃よりも低く抑える
ことも可能です。しかし、家賃でも高低差は大きいので一概には言えません。ローンよりも
高い家賃は沢山あります。
5、その他
ほかにも沢山の視点があります。自宅兼用の店舗や事務所、子供の教育、老後の生活
などその人の人生設計によって変わるのは当然です。代表的な例は、いままで一戸建て
の持ち家に住んでいたが、高齢になったので、ケア付老人ホームに住み替える場合です。
人生の場面場面で変わっていくものでしょう。
(2011/05/14)